17日の広島戦(神宮)での高橋のピッチングは素晴らしかったね。何より良かったのは制球力。捕手のリードに対して的確に投げられていた。松本直は変化球でうまくカウントを作って真っすぐを生かすという配球。その意図をくみ、しっかりと投げ切れていたのが好結果を生んだのではないか。高橋自身も「よし」と手応えをつかんだ投球だったと思う。
久しぶりにあんな投球を見たが、久しぶりでは駄目だ。本来は毎年12、13勝、良ければ15勝もできる投手。実力はあるのだから、やはり好不調の波を少なくしないといけない。前回までの投球を見ていると、どうしても力んでバランスを崩して投げていた。今回は力みが少なかった分、球速以上に直球の切れも良かった。この感覚がしっかりと体に染みこんでいけばいい。
「こいつがいれば、負けない」という柱になるためには、次回登板で真価が問われる。続けていい投球ができれば、また次にもつながる。
一方で、奥川は残り試合でどんな投球をするのか楽しみにしていただけに離脱が残念だ。そして、石川。精神的にも強いし、体に気を付けて何とか一年でも長く頑張ってほしいと思う。(サンケイスポーツ専属評論家)