22日の巨人戦に勝利し松本直樹(右)と抱き合うヤクルト・田口麗斗=東京ドーム ヤクルトは投打のバランスが良くなってきた。2日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で石川が連敗を止めてから、しっかりと先発陣が試合をつくって長いイニングを投げられることが多くなってきた。先発が粘り強く投げれば監督、コーチもゲームを進めやすくなるし、長いペナントレースを考えてもプラスになる。
加えて2つの「固定」が勝利につながっている。まずは打線。山田が不在だったり、塩見が左膝の大けがで離脱したり、丸山和が脳振盪(しんとう)で試合に出られなかったりしたが、最近はほとんど先発オーダーを固められている。もちろん、好不調で多少入れ替えることはいいと思うが、固定した方が首脳陣は作戦を組み立てやすいだろう。選手たちも自分の役割を把握できる。
そして、もう一つの固定は抑えだ。開幕戦(3月29日、対中日、神宮)を最後に2軍で調整してきた田口が、九回のポジションに戻ってきたことは大きい。もう少しボールの切れが出てくれば、もっと安心して見ていられる。私が監督を務めていたときは、抑えは高津(臣吾、現監督)だったので、その前を投げる投手は相手打線との相性や調子を見て決めていた。考えるのは、五十嵐(亮太)と石井(弘寿、現1軍投手コーチ)の「ロケットボーイズ」のどちらを使うかぐらい。抑えが決まっていれば、プランも立てやすい。
今週は広島、阪神と上位2チームとの6連戦。逆転優勝も十分、可能性があるので、2カードとも2勝1敗でいければ面白くなってくる。(サンケイスポーツ専属評論家)