ノーヒトノーランを達成し、抱えあげられて喜ぶ広島・大瀬良大地=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫) 広島・大瀬良大地が7日のロッテ戦(マツダ)で広島の投手では2012年の前田健太以来12年ぶり5人目(7度目)となる無安打無得点試合を達成した。2014年以降に達成した13人(14度)をみると8奪三振以上が9人と三振でアウトを積み上げた投手が多い中で、奪空振率が13人の中で最も低い8・2%。27死のうち三振はわずか2個だった。
広島・大瀬良大地の6月7日の球種割合と結果球残り25死を打たせて取る〝綱渡り〟を成功に導いたのが、この日最多の49球を投げたカットボール。自身が最も得意とする球種で、今季の結果球の被打率は・133(83打数11安打)と絶大な信頼を置いている。
この試合の平均球速はカットボールが137・3キロ、直球が143・8キロと差は6・5キロ。左打者7人が先発したロッテ打線には球速差がほぼ変わらず、直球と同じ軌道で内角を突いたり、ボールゾーンから外角のストライクゾーンに入るバックドアはタイミングを外すのに抜群の効果を発揮した。
4番・ポランコは試合前までのカットボールに対しての結果球の打率が・353(17打数6安打、1本塁打)と相性が良い球種だったが、四回は内角、七回は外角低めに投げて手玉に取り、九回には全19球のうち、カットボールを13球も選択した。全結果球で最多の1三振を含めて9死を奪い、うち飛球が5個(内野1、外野4)もあった。
2014年以降に無安打無得点試合を達成した投手打球の25死をみると三回先頭から8打者続けて飛球(ライナーを含む)に打ち取るなど飛球は計14本。特に外野飛球が11本と多かった。11本以上の外野飛球で無安打無得点試合を達成したのは、1975年の近鉄・神部年男(11本)以来49年ぶりのまれな記録だった。(記録担当・小川真幸)