青学大・下村海翔の交渉権が確定し、笑顔をみせる阪神・岡田彰布監督(撮影・松永渉平) プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(26日、東京都内)阪神は1位指名で青学大・下村海翔投手(21)=九州国際大付=の交渉権を獲得した。岡田彰布監督(65)は100点満点のドラフトと採点した。
くじに振り回されることなく、確実に〝恋人〟をゲットした。岡田監督は満面の笑みだった。
「まあ、100点でええよ。他球団の動向というか、シミュレーションというかな。だいたい、ある程度、予定通り取れたよな」
青学大の最速155キロ右腕・常広羽也斗投手の1位指名も予想されたが、同じく高く評価している下村が一本釣りできる可能性があると考えてシフトチェンジ。身長174センチで投手としては小柄だが、岡田監督は「今年、村上がブレークしたんですけど、ちょっと似たタイプで、まあとにかくカットボールがすごいエグい」と目を細めた。
「2人、青学(大)のピッチャーがいてるが、遜色がないというか、そういう評価をスカウトからもらった」
過去のドラフト会議の抽選は1勝8敗。6連敗中だった。外れ1位なら複数球団が下村を指名するとみていただけにホクホク顔。28日に開幕するオリックスとの日本シリーズを目前にしたビッグイベント。〝土〟をつけられては縁起でもない。
22日の練習後には報道陣を前に「(1位指名は)関西やから、あっ!」とニヤリ。
「(下村の出身は)西宮やろ? 関西の選手やん。それでも誰も書かんかったけどな。それがわからんようではなぁ」
自ら種明かしをして、ケラケラと笑った。18年ぶりにリーグ制覇した今季のチーム防御率2・66はリーグトップ。1軍の主力投手で30歳代は西勇と抑えの岩崎、岩貞、加治屋ぐらいだが、2位指名した最速159キロ右腕の四国IL徳島・椎葉剛投手ら4人の投手の交渉権を獲得。しかもすべて右腕というこだわりだ。
「若いピッチャーがすごく多いし、同じ世代のピッチャーがいてるんで。いい競争をして、早く1軍の戦力になってほしい」と下村にメッセージを送った。世代交代をしながら投手王国を作る。岡田監督の思いが詰まった満点ドラフトだ。(三木建次)