プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(26日)阪神が2位指名したのは四国アイランドリーグplus・徳島の椎葉剛投手(21)。最速159キロの剛速球を誇る右腕は「〝藤川二世〟になりたい」。ミキハウス出身のシンデレラボーイは日米通算245セーブを挙げた藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(43)を目指す。
球団史に刻まれた〝火の玉〟の後継者は徳島にいた。指名の瞬間、椎葉は万感の思いで関係者と抱き合い、喜びの表情を浮かべた。「甲子園(のグラウンド)に踏み入れたことがない。初めてグラウンドに立つので、憧れの場所だった。うれしいですね」。大阪府出身の阪神ファン。島原中央高(長崎)では捕手としてプレーするも、甲子園出場はなし。投手として加入した社会人のミキハウスでも活躍できなかった。入団テストを経て今季加入した徳島でブレークした。力強い速球を武器に、今季は主に救援でリーグ戦22試合に登板。3勝1セーブ、防御率2・31を残した。特筆すべきは39イニングで奪った51三振。奪三振率は11・77だ。9月末の独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップの初戦では自己最速の159キロをたたき出した。剛球をひっさげてプロの世界に飛び込む新星が、目標を口にした。
「藤川球児選手が憧れだった。〝第二の藤川〟と呼ばれるようになりたいです」
高知出身の藤川氏と同じ四国で〝火の玉〟の礎を築き、阪神で後継者を目指す。そう力強く宣言した。テレビ越しで憧れたタテジマをまとい、今度は自分が憧れの存在になる。指名した岡田監督は「めっちゃ評価高かったよ。残っとけ、残っとけ思ってた」と高評価を隠さなかった。特大の期待を背負って加入する。
阪神の独立リーグ出身者では近年、BCリーグ・富山(現在は日本海リーグ所属)から19年D6位で加入の湯浅、高知から21年D8位で加入の石井と、救援投手が次々に飛躍して活躍した。この流れに続き、ルーキーイヤーからの活躍を目指す。「任されたところを全力でやりたい。阪神タイガースのリーグ2連覇に来年貢献できるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」。鍛え抜いた速球で、虎の投手王国をさらに強固なものにする。(邨田直人)
■椎葉 剛(しいば・つよし) 2002(平成14)年3月18日生まれ、21歳。大阪・堺市出身。三原台小1年から軟式チームで野球を始め、三原台中学校では富田林ボーイズでプレー。島原中央高では捕手として1年からベンチ入りした。20年にミキハウスに投手として入社。今季独立リーグ・徳島に加入。今季はリーグ戦22試合に登板し、3勝1セーブ、防御率2・31。最速159キロ。右投げ右打ち。182センチ、92キロ。
◆…椎葉が3年間所属したミキハウス・陣田匡人監督は「違う場所で成長したんですけど、プロに行ってくれたということでうれしいです」と喜んだ。ミキハウス時代は高い素質を感じていたものの、故障がちで継続的に投げることができず。陣田監督の提案で独立リーグ加入を決めた。「『持っているものは間違いない。まだまだプロに行ける可能性があるから頑張ってくれ』という形で送り出した。今いる一緒にやっていた選手にも刺激になる」と語った。