1990年、日本シリーズで巨人に4連勝して日本一になった西武 近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てた土井正博氏(79)=サンケイスポーツ専属評論家=が21日、28日から始まる日本シリーズでオリックスが激突することが決まった阪神のキーマンに「木浪、近本、中野」の3人を挙げた。黄金時代の西武打線を誰より知る土井氏は、守りや打線のつながりを評価した上で「全体を見ると阪神が少し上」と予想した。
今回のクライマックスシリーズ(CS)やシーズン終盤の戦いを見ていると、オリックスには少し守りの甘さを感じるところもあり、打線のつながりや全体を見ると阪神が少し上かなという印象を持っている。
今季の阪神は、岡田監督に「勝つ野球」というものを教えてもらい全員でそれを徹底している。8番の木浪から近本、中野へのつながりで相手に神経を使わせ、中軸に頼らない攻撃ができる。日本シリーズでも彼ら3人がカギを握っている。
私が打撃コーチとして見てきた1980年後半の西武も、個人の役割がはっきりとしているという点では今季の阪神と近いものがあったが、走者をためて清原、秋山や外国人が大きいのを打つという打線だった。クリーンアップの力が違い「小型の西武」という形ではあるけれど、8番から1、2番の力でいえば今季の阪神が上で、よりしつこい野球ができるチームだと思う。
投手陣は、森や杉本、外国人といった大きいのを打つ選手にガツンと打たれないように。そして攻撃では持ち味とするつながりで、初戦に先発して来るであろう山本を、どうにかしてつぶすことが必要になってくる。
両チームとも10ゲーム以上の差をつけてリーグを制しているし、ある意味ではCSの戦いは参考にはならない。お互いが「もう一つ上のランクのチームとの戦いだ」と認識していると思う。中嶋監督も阪急や西武、強いチームで野球をやってきて、そういう野球を取り入れている。投手力を軸としている点でも、本当によく似たチームだと思う。見るものにはおもしろい、厳しいゲームになるはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)