日本シリーズでも「戦闘員」が一丸となって勝利を目指す 阪神が9年ぶりとなる日本シリーズ進出を決めたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの戦いから一夜。チームはつかの間の休養日となり、虎番記者たちも一時的に穏やかな日々へと戻った。
若手の精鋭がそろうサンスポの虎番記者は、ほぼ全員が日本シリーズ取材は初体験となる。ただ一人、ビヤ樽こと虎番キャップの三木建次だけが「最高峰の戦い」を知る男だ。59歳のベテラン記者はオリックスを追っていた1995年と阪神担当だった2003、05年以来、自身4度目のシリーズ取材だという。「やっぱり一番記憶に残ってるのは05年のロッテとの日本シリーズやなぁ…」。そういって遠い目をして語り出した。
「ちょうど幕張で東京モーターショーか何かイベントが開催されていたみたいで、なかなかホテルが取れなかったんや」
やっとの思いで予約できたのが球場から少し離れた船橋市の「ジロー」とかいう名の宿だったらしい。たどり着くと〝なぜか〟きらびやかな外観と内装だった。寝ころんだベッドは〝なぜか〟とってもビッグサイズだった。大きな風呂に入って〝なぜか〟備えられていたボタンを押すと、ブクブク泡が出てきた。
「あれから泡風呂にハマってしまって、それ用の液を買って、しばらく家の風呂でも泡風呂を再現してたわ」
そして、ついに迎えた2005年10月23日の第1戦。ビヤ樽が心して千葉マリンスタジアムへ行ったら、今度はモヤモヤの霧が出てきた。
「記者席からもマウンドが見えんくて、誰が投げているのか分からんくらいやったからなぁ」
結果は1-10、七回途中の濃霧コールド…。もういい。ビヤ樽の妙なホテルに泊まった自慢を聞かされただけだった。これ以上、このときのことを書くのはやめよう。