八回、右越えに8号ソロを放つ阪神・近本光司(撮影・斎藤浩一) (セ・リーグ、巨人1-8阪神、18回戦、阪神13勝4敗1分、25日、東京D)冷静だった。阪神・近本が7-1の八回1死から2試合連続となる8号ソロを放ち、東京ドームの左翼側半分に陣取った虎党を歓喜させた。
「(打つ)イメージはしていたが、今やりたいことが100%できたっていう感じですかね」
田中千の150キロ直球をたたくと打球は右翼席へ一直線に飛び込んだ。
直前の5点リードで迎えた六回の打席には、高橋の直球が顔面に向かってきた。近本は身をよじって何とか直撃を回避したが、死球で右肋骨(ろっこつ)骨折を負った地でもあっただけに、虎党からは悲鳴と大ブーイングが起きた。五回には木浪も背中に投球を受け、今季巨人から受ける10死球目となっていただけに岡田監督も思わず「ちょっと多いな」とこぼした。
六回、顔面付近へのボール球を間一髪で避ける阪神・近本光司(撮影・加藤圭祐)その後、近本は四球を選び二盗成功。リーグトップを快走する23盗塁目とし、森下の左犠飛ではつらつと7点目のホームを踏んだ。試合後も近本は「(顔面への投球は)もう覚えてないです」とサラリと受け流した。熱さは胸に秘め、グイグイと虎を引っ張っていく。(三木建次)