六回、併殺打に倒れる阪神・大山悠輔=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎) (オープン戦、阪神4-5日本ハム、11日、甲子園)阪神・岡田彰布監督(65)は不振が長引いている主砲の大山悠輔内野手(28)が1死一、三塁のカウント3-0から遊ゴロ併殺に倒れた場面に首を傾げ、苦言を呈した。
指揮官が喜んだのも一瞬だった。不振にあえいできた大山が、0-0の三回2死一塁で左翼線二塁打。実戦6試合&21打席ぶり安打、そして今春51打席目で初となる長打でついに復調の兆しをつかんだかに思えたが、まだまだ将が大山を見る目は厳しかった。
「まあ(長打が)出ただけやん。それでようなった感じはないやん。その後の打席を見てもな」
五回先頭は中飛。4-5の六回1死一、三塁では、カウント3-0から外角低めの直球をひっかけて遊ゴロ併殺に。まさに〝悪いときの大山〟。甲子園のスタンドは大きなため息に変わった。
阪神・岡田彰布監督=甲子園球場(撮影・林俊志)「3-0から打てのサイン出してるけど。打てのサインは〝打てと待て〟があるやんか。見逃してもええわけやから。それは言うてあるけどな、振ってしまうな、(ヒットを)打ちたいから」
結果を求めるあまり、難しい球にも手を出してしまう-。さらに指揮官は自身の胸を指さしながら「ここしかないやんか、ここでな、おーん。そういうことやんか」と〝気持ちの問題〟とした。「俺は(大山の)心まで読めんもん」とも語り、お手上げ状態だ。
主砲の調子を上向かせるため、手は尽くしてきた。7日の韓国とのWBC強化試合の前には京セラドームでの試合前の全体練習に参加させず、大山を甲子園に呼んで直接指導。宜野座キャンプ中の実戦7試合(紅白戦を含む)で打率・040(25打数1安打)だったときには「こんな時に打っても金もうけにならんと思ってんちゃう」と笑い飛ばしたが、3月に入ってからも復調の兆しがみられず。岡田監督のトーンも変わってきた。
開幕まで20日。大山は「結果がすべてではないが、いいスイングを増やせるように」と前を向いたが…。不動の4番が眠りから覚めるのはいつになるか。岡田監督も気が気でない。(三木建次)