広島先発の新人・益田武尚が3回をピシャリ=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫) (オープン戦、広島4-0ヤクルト、11日、マツダ)広島ドラフト3位・益田武尚投手(24)=東京ガス=が先発し、3回完全の好投で開幕ローテ入りへ前進した。プロ初先発&本拠地初登板でアピールしたルーキー右腕は「こんなに赤いお客さんの前で投げる喜びを感じた」と手応えをつかんだ。
観客席のカープ女子がメロメロだ。4年ぶりにトランペットや声援が鳴り響いたマツダスタジアム。本拠地に初見参した広島のD3位ルーキー右腕・益田があいさつ代わりのパーフェク投だ。
「〝赤いお客さん〟の前で投げられる喜びを感じました。この中で野球ができることをイメージしていなかったので、うれしい」
オープン戦2度目の登板、プロ初先発は打たせて取る投球が光った。3回を投げ打者9人をわずか30球で料理。1人の走者も許さなかった。二回先頭では日米通算203勝の〝レジェンド〟黒田博樹球団アドバイザーから指導を受けたツーシームで右打者のオスナのバットをへし折って三ゴロに仕留め、「イメージ通り」と手応えを口にした。左打者に対しては外に逃げる軌道を描き、空振りを奪うなど有効性を示した。
先発枠争いは混沌としている。開幕ローテに当確しているのは31日のヤクルト戦(神宮)で開幕投手を務める大瀬良と、九里、遠藤の3人。残りの3枠の候補は森下、床田、アンダーソン、森、益田だが、昨季チーム最多の10勝を挙げた森下は昨秋の右肘手術、床田は昨夏の右足首骨折からそれぞれ復活を目指している段階で開幕に間に合うかは流動的。そこへ益田が猛アピール成功だ。
四回、生還した広島・大盛穂をむかえる広島・新井貴浩監督(中)
=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)2023年のマツダスタジアム初戦でセ・リーグ2連覇中、開幕カードの相手であるヤクルトに零封勝利。オープン戦とはいえ、本拠地初采配で白星をもぎ取った新井監督は「ファンの方は勝ち試合が見られて気分がいいと思うし、いい一日になったんじゃない」とうなずいた。
「緊張もありましたけど、楽しみな部分があった。ちょうどいい塩梅(あんばい)になった」と涼しげな表情をみせる益田。森下に負けず劣らずのイケメンが、先発陣とカープ人気をダブルで引っ張る。(柏村翔)