会見で涙を浮かべ、チームを率いた4年間を振り返った矢野監督 阪神の矢野燿大監督(53)がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ敗退から一夜明けた15日、大阪市内の阪神電鉄本社に藤原崇起オーナー(70)=電鉄本社会長=を訪ね、監督最後のシーズンの終了を報告した。その後の記者会見で在任4年間を振り返り、「いいチームは作れた」と語った。優勝には届かなかったが、生え抜きの主力を育て、若手の背中を押し続けた。大きな財産を残し、虎を去る。
感情が涙になってあふれ出た。失敗を恐れない心を鍛え、積極性を植え付けるためにナインの背中を押し続けてきた矢野監督が、退団会見で4年間を振り返り、時折言葉に詰まりながら語った。
「強いチームはつくれなかったが、いいチームはつくれた」
キャンプイン前日の1月31日に今季限りでの退任を表明した。退路を断って優勝を目指す決意を示したが、セ・リーグ史上初の開幕9連敗を喫するなどスタートから低迷。自身の退任表明を「結果的につまずく原因になった可能性もある。失敗だったかも」と反省した。それでも虎はAクラスに滑り込み、CS進出を決めた。どんなときも決して諦めず、苦しいときこそ楽しむ。夢と理想を追求してきた、矢野野球の執念が形となった。