2016~18年のリーグ3連覇に貢献した広島・新井貴浩新監督(45)が12日、マツダスタジアムで就任会見を行った。スーツに赤ネクタイで臨み、「ファンの方々がワクワクするチームにしたい」と決意表明。通算2203安打、319本塁打をマークした大打者が、4年連続Bクラスに低迷する古巣の再建を担う。1年契約で年俸は推定7000万円。
地元の英雄、「アライさん」が監督として帰ってきた。100人近くの報道陣が集まり熱気あふれる会見場。スーツにカープカラーの赤いネクタイを締めた広島・新井新監督が決意表明だ。
「マツダスタジアムに入った瞬間、ドキドキ、ワクワクという気持ちになった。強いは当然、ファンの方々が見てワクワクするチームにしたい」
1999年に駒大からドラフト6位で入団。伝統の猛練習ではい上がり、阪神から広島復帰2年目の2016年にはリーグ最優秀選手に輝くなど、18年限りで現役を引退するまで通算2203安打、319本塁打、1303打点で球史に名を刻んだ。08~12年には日本プロ野球選手会の会長として球界発展に尽力。球団はかねてより人望と統率力を評価しており、10月2日に辞任を表明した佐々岡前監督の後任に指名した。
「正直驚いた。球団には(15年に)戻って来いと言っていただいて3連覇(16~18年)をさせていただいた恩がある。私に(断る)選択肢がなかった」
約1時間の会見は終始笑顔だったが、指導者として厳しい一面を見せる一幕があった。「質も量も追いかける。カープの伝統は猛練習。寝ていてはうまくなれない。しっかりたっぷり汗を流してもらいたい」。佐々岡前監督は選手の自主性を大事にしたが、新監督は心を鬼にして若手をしごきあげる。
「若手全員に期待している。1、2軍は関係なくフラットな目で見ていく。(ファンの)皆さんの気持ちを真っ赤に燃えさせるように頑張りたい」
今季は終盤まで阪神、巨人とクライマックスシリーズ進出を争ったが、4年連続Bクラスの5位に沈んだ。窮地の古巣を救うために引き受けた大仕事。本格的な指導経験のないレジェンド監督の挑戦が始まる。(柏村翔)