現役時代の2016~18年のリーグ3連覇に貢献した広島・新井貴浩新監督(45)が12日、マツダスタジアムで就任会見を開いた。カープカラーの赤いネクタイを締めスーツ姿で登場。インタビュアーとのやり取りは次の通り。
──(あいさつ)
「皆さんこんにちは。来シーズンからカープの指揮を執ることになりました新井です。よろしくお願いします」
──率直な気持ち
「マツダスタジアムに入った瞬間から少しドキドキ、ワクワクという気持ちになってきた」
──監督就任のオファーから決断まで
「順位が決まったあたりですかね。そういうお話をいただいて、正直驚いた。わたしは一回カープを出て(阪神に所属して)いる。(15年に)球団に戻ってこいと言っていただいて、そこから3連覇(16~18年)させていただいた。球団には大きな恩がある。私に(断るという)選択肢はなかったです」
──18年の引退後、解説者としてどのように見ていた
「外から見ていて楽しみなチームだと感じていた。若手にしてもまだまだできる若手がたくさんいると感じていた」
──どういうチームにしたい
「強いチームは当然。ファンの方々が見ていてワクワクするチームにしたいと思う」
──コーチ経験なしで監督就任。重圧は
「その辺りの覚悟はできています」
──理想の監督像
「その質問はくると思って考えたがピンとくるものがなかった。肩肘はらず自分らしくやっていく中で気づいたらそういう(理想の)監督になっていくと思う。皆さんが評価してくださること」
──どのぐらいの期間でどういう成果を出すのか
「難しい質問。もちろん今を精いっぱい戦うことが基本になるが、中長期的に指揮をしていかないといけない。ただ基本的には目の前の1試合1試合の積み重ねだと思う。選手たちには目の前の試合を全力で頑張ってくれと言いたい。そこをマネジメントしていくのが監督やコーチだと思う」
──入団時の監督の山本浩二氏と話は
「浩二さんには一番に報告をした。『大変じゃけど頑張れよ。なんかあったら相談に乗る』と言っていただいた」
──現役時代に一緒にプレーした選手が在籍
「彼らは自分が現役の時にどのような考えでどのようにプレーしたか間近で見てくれている。たぶん厳しいぞと思っているんじゃないですか」
──注目の若手は
「若手選手全員に期待している。名前とかじゃなしに全員に期待している。1軍2軍関係なしに全員フラットな目でいこうと思っている」
──コーチ陣に求めることは
「勝つためにどうしたらいいのかを一番に考えてほしい。いろいろな起用や采配があるが、一番は勝つためにどうしたらいいのか。自分もそう考えている」
──監督就任のタイミングは予想より早い
「そもそも想定していなかったこと。すべてのことに驚いている」
──選手に伝えたいこと
「とにかく私自身も勝ちたい。勝つためにカープのために今の自分で何が精いっぱいできるか常に考えてもらいたい。自分も勝つためにカープのために何がベストなのか、何年ユニホームを着ていけるかわからないが、1年単位ではなく中長期的なビジョンを頭に入れてやっていきたい」
──ファンへメッセージを
「カープファンのみなさま、マツダスタジアムを真っ赤に染めてほしいです。そして選手に力をください。私たちは皆さんを喜ばして、皆さんの気持ちを真っ赤に燃えさせるように頑張っていきたいと思います」
──現役時代はよく練習した。選手には
「質も量も大事だがプロの世界は厳しい。カープの伝統は猛練習。量も質も追いかけていきたい。寝ていてはうまくなれない。しっかりたっぷり汗を流してもらいたいと思う」
──今後のスケジュールは
「今すぐにでも練習に参加したいんですけどスケジュール的なことがある。球団と調整しながらできる限りみんなと早くコミュニケーションを取りたいと思っている」
──母校・広島工高出身の先輩にはヤクルト・高津監督がいる
「広島の同じ高校からセ・リーグの2つの球団の監督がいるのはすごく珍しいことだと思う。また高津さんは連覇されている。ヤクルトは若手ベテラン外国人のバランスが良くすごく強い。どう立ち向かっていくか、今から考えないといけないと思う。高津さんは高校の先輩なのでアドバイスをいただけると思っています」
──リーグ3連覇の強さを取り戻すためには
「若手の底上げ、力をつけさせることが大切だと思う。ただシーズンは長い。3連覇をしたときもそうだが若手だけでは勝てない。あの頃も若手中堅ベテラン外国人選手のバランスが良かった。何事にもバランスを良くしたいと思っている」
──シーズン通しての戦力のバランスを整えるということ
「すべてに置いて言えること。1試合1試合のバランスもそう。シーズン中も1年単位で考えている。序盤中盤終盤とそういうことを念頭に置いてピッチャーの起用や采配をやっていきたい。目の前の試合にはもちろん全力で戦うが、同時に1シーズンでも中期的な長期的なビジョンを持って戦いたい」
──今日は赤いネクタイ。自身で選んだ
「そうですね。自分です。小さい頃から広島でカープファンだった。小さい頃にどれか色を選びなさいといわれたときには一番目は赤を選んでいました」
──今のカープの強みと弱みは
「強みは投手も野手もこれからという選手がたくさんいる。ポテンシャルの高い選手がたくさんいる。そこは楽しみ。弱みは今年の戦いもそうだったが、カープの伝統の野球はグラウンドを走り回る野球。走るという点ではさみしかった。足が速い遅いではなく、盗塁ができるできないではない。もっと走塁の意識を持ってほしい。打つ方と走る方の両面で相手チームにプレッシャーをかけられるようにしたい」
──背番号は現役時代の「25」か
「球団の方には背番号は何番がいいといわれたので(黒田博樹氏の永久欠番の)15番をくださいと言いました。鈴木さん(本部長)が本人に言ってくれと。わたしは直には怖くて言えないのでまだ決まっていない」