7回、先発のオリックス・山本由伸=京セラドーム大阪(撮影・薩摩嘉克) (パ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦、オリックス5─0ソフトバンク、オリックス2勝、12日、京セラ)「10・2」の奇跡のリーグ2連覇から10日。今度は日本一に向け、オリックスが短期決戦に挑んだ。パの王者として臨む大事な初戦。大黒柱の山本由伸投手(24)がファンの声援を受け、先陣を切った。
「(1勝の)アドバンテージもあるし、初戦を取るとかなりリードになる。絶対に勝ちたい」
今季は主要投手タイトルを総なめの2年連続での4冠。6月18日の西武戦(ベルーナ)ではノーヒットノーランを記録するなど、オリックスにとどまらずもはや球界を代表するエースとなった。昨年、届かなった日本一へ「とにかく全力で投げたい」と悲願に向けて誓っていた。
一回から160キロに迫る直球を軸に圧倒。4試合連発中の相手の主砲・柳田を、二回の第1打席に153キロで空振り三振、四回は二直、七回は一ゴロに打ち取った。
エースが作った流れに打線も乗った。四回に1死満塁と好機を作り、今季不振にあえいだ杉本が押し出し四球を選び、先制点をもぎ取った。五回には杉本の右前適時打などで3点を追加した。
山本は1-0の五回に1死二、三塁のピンチを迎えたが、柳町、甲斐を連続三振。重圧がかかるマウンドでゼロを重ねて、8回無失点とタカ打線を封じ、先勝に貢献した。
「ありがとうございます。ほっとした気持ちとうれしい気持ちです」
昨年はロッテとのファイナルステージ初戦で完封勝利を挙げたエース。勢いに乗ったチームは3連勝でCSを突破した。昨年果たせなかった日本一へ、完全無欠のエースが導く。(北池良輔)