勝利してポーズを取るソフトバンク・柳田悠岐(左)とソフトバンク・千賀滉大 =ペイペイドーム(撮影・村本聡) (パ・クライマックスシリーズ・ファーストステージ第1戦、ソフトバンク5-3西武、ソフトバンク1勝、8日、ペイペイD)一球に泣き、一球に笑う。結果が全ての短期決戦で、ソフトバンクが先勝だ。柳田が1号3ランを放ち、鷹を勝たせた。
「千賀がしっかり投げてくれて、投手陣が素晴らしかったと思います」
三回に1点を先制して、なお2死二、三塁。レギュラーシーズンでは6打数1安打だった高橋との対戦だ。133キロのスライダーを振り抜くと、打球は右中間テラスに着弾。「何とかミートと思っていました」と無我夢中の一撃だ。
1日の西武戦(ベルーナ)で23号、2日のロッテ戦(ZOZOマリン)で24号を放ち、これでレギュラーシーズンから〝3試合連発〟。チームは2019年の楽天とのファーストステージ第2戦からポストシーズン17連勝だ。柳田はプレーオフ、CSで通算7発目。藤本監督は「打つ方のキーマンは柳田なので」と深くうなずいた。
名実ともに、チームリーダーを託された。今季限りで39歳のベテラン、松田が退団。今月5日、柳田はスーツ姿でペイペイドームを訪れた松田と顔を合わせた。
「(会話は)『長い間、ありがとう』と。いい思いをさせてもらってありがとうございますと、そういう感じです」
熱男と呼ばれ、元気と明るさで仲間を引っ張った男がホークスを去る。松田が9月8日に登録抹消されて以降、柳田の姿勢について藤本監督は「マッチ(松田)がいなくなってからすごく声を出すようになったんですよね。キャプテンとして何とか引っ張ろうとしてくれている」と信頼を寄せた。オリックスが待つ大阪行きに王手。気持ちも結果も大事な短期決戦だからこそ、中心に立つのはキャプテンだ。
「変わらず、いい一年にしたいですね」
9日は34歳の誕生日。チームとファンが喜んでくれるなら、何度でも祝砲を打ち上げたい。(竹村岳)