2軍の若手捕手らの成長を指摘していた野村2軍バッテリーコーチ 阪神2軍が30日、2年連続&通算18度目となるウエスタン・リーグ王者に輝いた。平田勝男2軍監督(63)の側近として支え、指揮官が新型コロナウイルス陽性判定を受けてチームを離れた7、8月には監督代行も務めた野村克則2軍バッテリーコーチ(49)が語っていた、今季の虎弟の強さの秘密とは-。
野村コーチが語っていた強さの秘密は、守り勝つというチーム方針のなかで、若手捕手を試合で育てながら勝てたことだった。
「余計な失点をしない、点を取られても最少失点でしのぐというバッテリーを中心とした守りの野球をやっていこうと(テーマに)掲げた」
今季はウエスタン・リーグ2位のチーム防御率3・20を誇り、395失点はリーグ最少(30日終了時点)だ。そんな鉄壁の守備の中心にいたのが捕手陣。大卒2年目の栄枝、高卒3年目の藤田、同1年目の中川らを併用しながら育成し、同コーチは「若手の捕手を使いながら勝ちを積み重ねてこれたのはすごく良いこと」と手応えを語っていた。中川には秋山や藤浪ら実績のある投手とバッテリーを組ませることで経験を積ませた。
また、失敗を恐れずに選手に挑戦させていく平田監督の指導方針も成長につながった。野村コーチが最も印象に残っていると話すのが、5月26日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)。0―0の八回1死一、三塁で打席には藤田。ベンチはセーフティースクイズも考えたが、選手を信じてヒッティングの指示。狙い球を絞って決勝タイムリーを放ち、期待に応えた教え子に「すごい成功体験になったと思う」と目を細めていた。
4月にはファームで多数の新型コロナウイルス陽性判定者が出た影響でスタメンに捕手5人が名を連ねたときもあったが、そんな経験もプラスに働いた。「違うポジションをやるのも視野が広がることにつながるし、無駄なことではない」。伸びしろのある若き捕手たちの頑張りが優勝の原動力だった。