四回、西武・栗山巧(左奥)が先制適時打。手前はソフトバンク先発・千賀滉大。右奥は捕手・甲斐拓也 =埼玉県所沢市・ベルーナドーム (撮影・大橋純人) (パ・リーグ、西武−ソフトバンク、25回戦、1日、ベルーナD)ベテランがチームに流れを呼び寄せた。西武・栗山がソフトバンク・千賀から先制中前適時打。クライマックスシリーズ(CS)に向け存在感を発揮した。
「打ったのはフォーク。いいチャンスで回ってきたので自分もつなぐ気持ちでいきました」
0-0の四回1死満塁。同右腕の初球の変化球にバットをうまく合わせると打球は中前に落ち、三走がゆっくりと先制のホームを踏んだ。
昨年9月に史上54人目となる通算2000安打を達成。21年目の今季は主にDHとしてこの日まで87試合に出場し打率・261、3本塁打、28打点。5月29日のDeNA戦(ベルーナ)では九回に代打で1号サヨナラソロ。38歳8カ月でのサヨナラ弾は球団最年長記録となった。さらに6月28日の日本ハム戦では八回に2号2ランを放って、本拠地通算1000本安打をマークするなど、同期入団の中村とともにいぶし銀の活躍でチームを引っ張っている。
チームは優勝こそ逃したが、9月29日に3位を確定し2019年以来、3年ぶりのCS出場の切符を手にした。42年ぶり最下位という屈辱を味わった昨季からの下克上Vにはベテランのバットが不可欠となる。試合は九回にソフトバンク・柳田の同点ソロで振り出しに戻った。(石井孝尚)