初の2桁勝利を挙げた中日・小笠原=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄) (セ・リーグ、DeNA1ー6中日、25回戦、DeNA18勝6敗1分、30日、横浜)闘志は胸に秘め、淡々と左腕を振った。横浜のマウンドに立った中日・小笠原慎之介投手(24)にとって、進化を示した今季最終登板だ。
「あと1回しか投げられないと思うので、全力で投げたい」
9月24日の巨人戦(バンテリンドーム)で自己最多を更新する9勝目を挙げ、初の2桁に王手。さらなる自信につながる1勝を求めて臨んだ。
一回2死から安打と2四球で満塁を招いたが、楠本を二ゴロに打ち取ってピンチを脱出。二回2死二塁では桑原にカーブを左翼線に運ばれて先制点を与えたが、崩れない。スライダーやチェンジアップを織り交ぜて立ち直り、同点となった四回には150キロ直球も投げてアウトを積み重ねた。
残り3回⅓としていた規定投球回に、四回先頭の楠本を空振り三振に仕留めて到達。プロ6年目で初だった昨季から2年連続だ。先発ローテの一角として働いた証しには「到達して当たり前という立ち位置にはならないといけないのかな」。冷静に現在地を見つめていた。今季は開幕直後に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱を余儀なくされたが、苦難を乗り越えてたどり着いた。
来季2年目となる立浪竜が目指す逆襲には、大野雄、柳、そして小笠原が形成する先発3本柱の奮起が必要不可欠。試合は6ー1で勝利。7回1失点の小笠原はプロ7年目で初の2桁勝利に到達。さらに腕を磨き、エースへの階段をのぼっていく。