最後の猛牛戦士がユニホームを脱ぐ。坂口(2021年9月11日撮影)はヤクルトでも多くのファンに愛された 最後の猛牛戦士が、ユニホームを脱ぐ―。ヤクルト・坂口智隆外野手(38)が今季限りでの現役引退を決意したことが28日、分かった。2003年に神戸国際大付高からドラフト1位で近鉄に入団し、オリックス時代の11年には最多安打のタイトルを獲得。16年のヤクルト加入後もレギュラーとして活躍し、通算1525安打を積み上げた。NPB(日本プロ野球機構)の現役選手では最後の近鉄出身選手。ファンに愛された男が大きな決断を下した。
不撓(ふとう)不屈の魂で、ファンを魅了してきた男がバットを置く。坂口が今季限りでの現役引退を決断した。
「ここ数年は覚悟しながら、まだ復活できると思ってやってきた。2軍暮らしが長くて若い子たちと一緒にやる中で、見られていることで体が動いた。一日一日、野球をうまくなろうと思えた。このチームで終われることが、まだ動けているうちに後輩たちに送ってもらえることが、自分の野球人生の幸せなのかなと。それが一番大きな決め手だった」
泥臭く駆け抜けた20年間のプロ野球人生にピリオドを打つ。
2003年に神戸国際大付高からドラフト1位で近鉄に入団。球団再編問題を経て、05年からオリックスに移籍すると、11年にはシーズン175安打で最多安打のタイトルを獲得した。
15年オフにみずから自由契約を申し入れ、16年にヤクルト加入。「スワローズには拾ってもらって、7年間お世話になった。ずっと恩返しをしたいと思ってプレーしてきた」。新天地でもレギュラーを奪い、主に1番打者として活躍したが、若手の台頭もあって昨季は25試合、今季は23試合の出場にとどまっていた。