辰己は六回にセーフティースクイズを成功。大技小技で1番起用に応えた(撮影・中井誠) (パ・リーグ、楽天8-3オリックス、14回戦、楽天9勝5敗、18日、楽天生命)楽天・辰己涼介外野手(25)が3打数2安打3打点と活躍。試合前に新型コロナウイルス陽性が判明した西川の「代役1番」がチームを勝利に導いた。
「僕は気合が空回りするタイプ。焦らず冷静に自分の仕事を遂行することだけに集中した」
まずは1-0の二回。快足を飛ばして、右中間へ適時三塁打を放つと、六回無死一、三塁ではセーフティースクイズを一塁前に転がし、七回はしぶとく左前に落とした。
序盤戦は不動のレギュラーだった。5月は月間打率・341をマークしたが、「焦っていた部分はあった」と6月下旬から打撃不振に陥り、7月は控えに回った試合もあった。5月22日のオリックス戦以来となる1番起用。2月の春季キャンプで走塁などのアドバイスをくれた先輩の代役として、「気追わず、試合に出られるという喜びを力に変えた」とチャンスをものにした。
チームは6月10-12日の巨人戦以来、7カードぶりの勝ち越し。石井監督が「未完の大器」と期待を寄せる辰己は「僕自身が野球を楽しんで、やれることをしっかり。必要とされるような仕事を1つ1つクリアしていければ」と頼もしく言い切った。(加藤次郎)