激しい雨で水浸しになったグラウンド =豊橋市民球場(撮影・甘利慈) (セ・リーグ、中日-ヤクルト=降雨中止、12回戦、12日、豊橋)2番・山崎、4番・村上、5番・オスナ…。ヤクルトのスタメンだけ見ると、「そこそこ戦えるかも」と思うかもしれない。それはあくまで、ファン心理。ベンチは怖くて仕方がないはずだ。
楽天で2軍と1軍の監督を務めた経験上、言わせてもらう。監督の仕事で最も大切なのは「試合を成立させること」。事故なく、けがなく、安全を確認しながら、無事に試合を終わらせることが、何事にも優先されると考えてきた。
その観点でヤクルトには不安をおぼえる。現状のメンバーから、負傷などでさらなる離脱者が出た場合だ。例えば、ポジション的にハードな捕手陣。2軍の選手も人数的に限られる。
なにしろ、1つの死球で離脱する危険性がある。最悪のケースを想定しておくことも、ベンチの役割だ。その上で、勝てる試合はしっかり拾っていくことも、もちろん求められる。だから、怖いし、厳しいのだ。
幸い、苦境で迎えた最初の試合が中止になり、ヤクルトは助かった。「もっている」チームと呼べるかもしれない。今後も15-17日が横浜(DeNA戦)、18-20日が神宮(巨人戦)、22-24日も神宮(広島戦)。屋外球場で1試合でも多く流せたら…というのが正直なところだろう。(本紙専属評論家)