自己最多に並ぶ7号を放った清宮は威勢よくダイヤモンドを一周した(撮影・三浦幸太郎) (日本生命セ・パ交流戦、日本ハム5-3DeNA、2回戦、1勝1敗、8日、札幌D)5年目を迎えた日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が8日、DeNA2回戦(札幌ドーム)の四回に今季出場52試合目でシーズン自己最多に並ぶ7号ソロを放った。チームは5-3で競り勝ち、連敗は5でストップ。前夜に今永に許したノーヒットノーランの雪辱を果たし、交流戦最下位からも脱出した。
新庄監督(左)も頼もしそうな表情で清宮とグータッチ(撮影・三浦幸太郎)完璧な手応え。清宮が打った瞬間に右翼手が追うのをやめた打球は右翼席中段に飛び込んだ。
「気持ち良かった。自分でもびっくりというか、追い込まれていた中でホームランになったことは自信になる」
四回、カウント0-2から高めの速球を冷静に見送り、4球目の高めに浮いたフォークボールを捉えた。
前夜、今永にノーヒットノーランを喫した中で、清宮は唯一の四球を選び、結果的に完全試合を阻止する出塁ともなった。「自分の失策でチームが負けたときとか、これまでキツいときは結構あったので…。プロの世界は相手も超一流。(無安打無得点試合は)逆にすぐ切り替えることができた」。9試合ぶりの一発で、新人だった2018年から3年連続でマークしていた7本塁打に出場52試合目で到達。自己新に向けて、「もう、とっとと超えたいです」と語気を強めた。
6月に入って25打数8安打と好調を維持している一方で、得点圏打率は・167と上がってこない。同期入団のヤクルト・村上がここ一番で勝負強さを発揮するのとは対照的だ。
だからこそ、金子野手総合兼打撃コーチは「彼は(優しすぎて)人間的に勝負に向いていない。〝三つ子の魂百まで〟という性格の問題。チャンスになると金縛りにあう」とあえて厳しい言葉を投げ掛ける。〝チャンスに弱い〟というレッテルを剥がすことこそが、清宮の今後の野球人としての課題だ。
試合後は新庄監督の発案で、ベンチ前で稲田コーチが声出しをして勝利の一本締め。ノーヒットノーランからのリスタートの中心に清宮がいた。(東山貴実)