25年ぶりのリーグ優勝。オリックスは若手、中堅、ベテランがうまく融合し、悲願を成し遂げた。若手投手陣の成長も要因の1つだが、今季から投手コーチ兼任でチームに加入した能見の存在がやはり大きかった。
エースの山本が登板前や試合中にもブルペンに顔を出し、能見から助言をもらっていたことはファンの方ならすでにご存じだろう。能見によると、ブルペンにいるからこそ分かることがあるという。
ベンチからだとマウンド上の投手を横から見る形になるが、ブルペンには試合の様子がチェックできるモニターが設置されている。そこには投手を後ろから撮影した映像が映し出されている。能見は、その映像なら、横からの視点では分かりづらい投球フォームの変化や配球面、些細なことにも気づけるという。
映像から自らが感じたことを助言し、ブルペンで待機している投手陣にもいろんな知識を伝えている。K─鈴木は「試合のなかで『こういう場面はどういう気持ちでマウンドに行っていますか?』とか、配球面とか話をさせてもらうと、優しく教えてくれる。ブルペンのいる投手はどの投手も能見さんに聞くことが多いですね。優しく教えてくれますし」と明かした。
試合展開に応じて、そのシーンごとの説明もしてくれるという。「能見さんは先発投手が投げている姿を見ながら、『いまのは、こういう配球で、ここに投げたから、こういう結果になったんだよ』と一から教えてくれるので、分かりやすい」と感謝した。
来季も選手兼任コーチとしてチームを支える能見。自らの投球をお手本として、培ってきた知識や技術を伝え、若手投手の育成にも力を発揮していく。(西垣戸理大)