契約更改交渉を終え、撮影に応じる広島・森下=9日、マツダスタジアム 広島・森下暢仁投手(24)が9日、広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3200万円増の年俸7500万円でサインした。2年連続の昇給に「年俸が上がるのはうれしい」と笑顔を浮かべながらも、今夏の東京五輪で同僚だったオリックス・山本由伸投手(23)が選ばれた沢村賞に意欲を示し、「ホント、うらやましい。並べるような選手になっていきたい」と闘志を燃やした。
◆契約更改3200万円増サイン 甘いマスクがさらに甘くなった。3200万円増の年俸7500万円で更改した広島・森下が満面の笑みを浮かべた。
「試合をつくることが1年間できたので、そこを一番評価してもらった。どんどん年俸が上がるのはうれしい。(使い道は)全然考えていません」
プロ入りから1600万円→4300万円→7500万円と右肩上がりに昇給。球団の大卒3年目の投手では2016年の大瀬良の4600万円、2014年の野村の6000万円を上回り、史上最高額となった。
今季は自己最多24試合に登板して8勝7敗、防御率2・98。新人王に輝いた昨年に続く2桁勝利には届かなかったが、2年連続で規定投球回に到達、さらにクオリティスタート(QS、6回以上自責3以内)率はセ・リーグ2位の79・2%と安定感が光った。
◆「チーム内でずば抜けた成績を」 しかし、満足してばかりではない。2年目のジンクスを越えて、さらなる先を見据えている。発憤材料は、金メダルを獲得した今夏の東京五輪で仲良くなったオリックス・山本が今季の沢村賞に輝いたことだ。「ホント、うらやましい」と1学年下の後輩に嫉妬⁉ 「うーん」とうなった上で、「あそこまでずば抜けた評価を受けるのはすごい。並んでいける選手になっていきたい」と力を込めた。
「(沢村賞は)もちろん取りたいタイトル。高いレベルで争いたい。チーム内でずば抜けた成績を残したい」
3年目の来季の目標は開幕投手、最優秀防御率、そして沢村賞。エースナンバー「18」を背負う右腕が、通算77勝の野村、同67勝の大瀬良を上回るスピードで一流の階段を駆け上がっていく。(柏村翔)
◆大瀬良塾に入門だ 森下が、大瀬良に弟子入りする。自主トレに加え、テレビ番組出演や友人の結婚式などでオフも忙しく過ごしているが、「(大瀬良)大地さんは優しい。『練習できているか』とみんなに連絡をくれるんです」と先輩の気遣いに感謝。来年1月は沖縄市内で戸田、山口、大道とともに大瀬良塾に入門予定で「いろんなことを学べる機会だと思っている。自分に足りないことを補っていけたら」と気合を入れた。