6回、内野ゴロに倒れる阪神・佐藤輝明=西都原運動公園野球場(撮影・中島信生) 南国で再始動! 阪神・佐藤輝明内野手(22)が30日、ヤクルト戦(西都)に「4番・右翼」で先発出場した。4打数無安打に終わったが、平田勝男2軍監督(62)はシーズン中に2軍落ちしてきたときと比較して「全然悪くない」と太鼓判。クライマックスシリーズでの下克上へ。鍵を握る大砲が宮崎で状態を上げる。チームは6-1で勝利した。
■CS下克上へ!宮崎で再始動■ 期待していたHランプはともることがなく、4度の凡打が記録上に残った。ただ、佐藤輝は下を向いていない。前回とは確実に違う。南国・宮崎の強い日差しが、黄金ルーキーの〝これから〟を明るく照らした。
「結果が出るにこしたことはないんですけど、その中でもいい部分はあったので。しっかりプラスにとらえてやっていきたいと思います」
2-0の一回無死三塁は、ヤクルトのD1位・木沢(慶応大)の変化球に空振り三振だった。三回は鋭い打球を放ったが、一、二塁間深くを守っていた相手シフトの網にかかって二ゴロ。六回も相手の好捕に阻まれた。八回は左腕・久保の変化球にバットが空を斬った。
4タコの再始動と結果だけ見れば最悪だ。しかし、佐藤輝自身も、平田2軍監督も決して悲観はしていない。〝あのとき〟とは違うからだ。
プロ初の2軍降格を告げられ、鳴尾浜から出直した9月10日。実戦のみならず、練習中から自慢の長打力は影をひそめた。何をやってもうまくいかない。どん底だった時期を知っている指揮官だからこそ、自信を持って太鼓判を押した。
「テル(佐藤)の場合はいい当たりもしていた。前回、ファームに落ちてきたときと全然違う。きょうの打撃練習でも『全然、悪くないやん』と話もした。まったく問題にしていないよ」
試合前のフリー打撃では気持ちいいアーチを連発し、29スイングで柵越え4本。バットに測定器をつけ「(スイング)軌道とかを測れるので(状態を)良くしていく上で参考になればと思って試した」と2軍で力を入れているメニューを精力的に行った。焦りはない。ここから必ず上がっていく。その自信と手応えでいっぱいだった。
「いい調整をして、クライマックスに臨みたいと思います」
フェニックス・リーグは残り2試合。決戦のときに向け、南国で完全復活を果たす。(原田遼太郎)