■10月26日 はじめは冗談だろうと思っていた「新庄剛志監督」は、どうやら現実味を帯びてきた。今季限りで退任する栗山英樹監督の後任に日本ハムが49歳の新庄氏と交渉しているという。2006年に現役を引退して15年。この間もタレントとして話題を振りまいていたが、いきなり「監督就任」となれば驚くばかりだ。
阪神時代に野村克也監督から「宇宙人」と呼ばれたほどの超個性派。プレーだけでなく、派手なパフォーマンスや奇抜なファッションでも人気があった。指導経験はまったくないが、監督になったら何が飛び出すかわからないワクワクするような野球を見せてくれそうな人でもある。
04年に日本ハムに移籍したとき「札幌ドームを満員にする」「チームを日本一にする」と宣言。最後の年となった06年に中日との日本シリーズを制し、44年ぶりの日本一に貢献して〝公約〟を実現している。日本ハムは23年から本拠地を札幌近郊の北広島市に建設中の新球場に移す。新球場でも「満員」「日本一」成るかと夢も広がる。
西武との〝最下位争い〟となった今季の日本ハム。巨人に電撃移籍した中田翔の暴力行為や、球団の公式ツイッターで公開した円陣の動画に差別的発言があったことで球団社長が謝罪するなどダメージも大きかったようだ。根っから明るい新庄氏には、イメージ一新と移転の目玉としての期待が込められているのだろう。
人気とともに常に優勝を争うような強さも求める球団では、考えられない監督人事。日本ハムは強さより人気優先、強さは後からついてきてくれれば…といった方針にも見える。地域貢献をテーマとする一地方球団のユニークな選択肢のようだ。(今村忠)