V逸した矢野監督(中央)は硬い表情でシーズン終了のあいさつをした(撮影・河田一成) (セ・リーグ、阪神0-4中日、25回戦、阪神14勝9敗2分、26日、甲子園)あぁ、残念―。阪神は今季最終戦の中日戦(甲子園)に0―4で敗れ、奇跡の逆転優勝はならなかった。失策から先制点を与え、貧打で得点を奪えずに終戦。近年の課題が再び噴出した内容に、矢野燿大監督(52)は試合後のスピーチでファンに「もっともっといいチームに、もっともっと強いチームに」とさらなる進化を誓った。この悔しさは来季、必ず晴らす。
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快進撃の春があり、空白の夏があった。手にしたのは実りの秋ではなく課題だった。勝つしかなかった最終戦。中日に完敗して16年連続のV逸が決まった。矢野監督は試合後のセレモニーで、前へ進むことを誓った。
「こういう試合に勝ち切れる、もっともっといいチームに、もっともっと強いチームになっていけるよう、新たなスタートにして、この悔しさを持って戦っていきます」
虚空をにらみ、何かをこらえているかのような表情で言葉をつむいだ。9月16日に藤原オーナーから続投要請を受けた。明言こそしなかったが、マイクの前で来季に向けての意欲を示唆した。
開幕20戦で16勝4敗という歴史的ロケットスタートを決めた。交流戦も11勝7敗の2位で乗り切ると、6月19日に2位タイだったヤクルトと最大7ゲーム差をつけた。前半戦終了時でも2・5差。振り切れるはずだった。
だが、チームをけん引してきたサンズと、快進撃の象徴だったD1位・佐藤輝が後半戦で不調に陥った。あと一本が出ず、9月22日に最後の首位陥落。大山、近本が相次いで故障し、12球団最多の77勝を挙げながらも優勝できなかった。
そして、最後はまたも課題を突き付けられた。二回1死一、二塁、木下拓が三ゴロ。大山が捕球し、併殺成立かと思われたが、二塁ベースカバーに入った糸原が一塁へ悪送球し、二走が生還して先制点を献上した。矢野虎の課題だった守乱が、最後の最後に命取りとなった。86失策は4年連続12球団ワーストとなることが決定的だ。
「選手たちは本当にすごい粘りを見せてくれました。しかし、僕たちの目指しているところはここではありません」
故障者を出しながらも10月は12勝5敗3分け。胸を張れるラストスパートをかけただけに、悔しさばかりが募る。同じ時刻、横浜では高津監督が優勝インタビューを受けていた。虎将の背後で、大山が肩を震わせて涙をぬぐっていた。勝たなくてはならない年だったが、まだ足りなかった。(長友孝輔)
【終了】◇開始14時00分◇甲子園
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|
| DeNA | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 8 |
| 阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 5 |
[勝敗]勝: 馬場 皐輔 (2勝0敗)、S: ショーン レイノルズ (3勝0敗3S)、敗: 工藤 泰成 (0勝1敗)
【DeNA】東 克樹、吉野 光樹、浜地 真澄、中川 虎大、馬場 皐輔、ショーン レイノルズ-古市 尊、松尾 汐恩
【阪神】大竹 耕太郎、神宮 僚介、木下 里都、工藤 泰成、ラファエル ドリス-伏見 寅威
[本塁打]森下 翔太 2号 (神)、成瀬 脩人 1号 (De)
番記者