絶対に勝つ! 甲子園室内練習場で行われたノックで、佐藤輝は拳を突き上げる(撮影・水島啓輔) 世紀の大一番だ! 阪神は25日、甲子園室内で全体練習を行い、今季最終戦となる26日の中日戦(甲子園)に備えた。M2の首位ヤクルトは敵地でDeNA戦。V逸の危機を救えるのは、我らが佐藤輝明内野手(22)。本拠地で一発を放てば128日ぶり。夢をつなぐ! とにかく勝つ! この男しかいない-。
身も凍るような冷たい雨風が甲子園を包んだ。何かが起こりそうな予感がする。夢じゃない。そのためには勝たないといけない。崖っぷちから、はい上がった。チームも、そして、佐藤輝も-。心が燃え盛る。もう、自信しかなかった。
「スイングにしても打球にしても、すごくいいなという感じになってきた。明日も、それが出せるようにやっていきたいと思います」
バットを振る姿から、威圧感が戻っていた。24日の広島戦(マツダ)で放った66日ぶりの24号3ラン。「全然打てていなかったので。でも昨日打ててよかったです。いいメンタルで(最終戦に)臨めるかなと思います」。久々の感触だった。
天国から地獄を味わった。3、4月で7発を放ち、1959年の桑田武(大洋)、86年の清原和博(西武)の新人最多本塁打記録(31発)更新は時間の問題といわれたが、8月下旬から投手を含めたセ・リーグワーストの59打席連続無安打を経験。それとともにチームは急降下。2位との最大8ゲーム差が消え、ヤクルトに優勝へのマジックナンバーが点灯した。